エピローグ
新卒時の就活では「それなりに知名度があって、ある程度規模の大きな企業であればいいか」という程度のこだわりしかもたず就職を決めたNさん。職種には特にこだわりはなく、某大手企業の関連会社で都内各地に拠点を持つ通信設備会社A社に入社。仕事内容はクライアント先に出向いてのネットワーク工事。将来、電気通信士の国家資格を取れば給与も上がり、ゆくゆくは拠点の責任者を任されるという。ネットワークのインフラ構築を手がける仕事はデジタル社会へと移行する時代の中で今後伸びていくだろうという期待もあった。
こんなハズでは
研修期間を終えたNさんが配属となった都内某所の拠点は10人程度の規模。会社全体の規模が大きくても、日々働く職場は少人数というケースは決して珍しくはない。そういった少人数拠点では「職場の人間関係」の良し悪しが、仕事へのモチベーションを大きく左右することになる。特に上司との関係は何よりも重要。 しかし、残念なことに上司のKさんとNさんとの相性は良くなかった。いや、よくなかったというよりも、Kさんは一昔前の世代のいわゆるパワハラ気質のある上司だった。仕事の性質上、年に数回はどうしても土日などに対応しなければいけない仕事が入る。もちろん代休はとれるものの、そういった休日出勤業務を「新人だから」という理由だけで予定も聞かずにNさんに押し付ける。また、他拠点から応援要請があった場合もほとんどのケースでNさんが指名されることになり、それに異を唱える社員もおらず、いつの間にかNさんは精神的に拠点の中で孤立することになる。 「新人だからやっぱり我慢しないとダメなのか?」という思いと、「今後配属になった新人も自分と同じような理不尽さを感じるのか?」という思いが錯綜し悶々とする日々が続いた。
そんなある日、些細な連絡の行き違いで現場トラブルが起こりクライアントからのクレーム事案となる。決してNさんが原因のトラブルではなかったが、本社に提出する経緯説明書類にはNさんの不注意によるトラブルであるかのように記載されていた。その点について事実と異なると指摘するものの「新人の不注意であるとしておくと治まりがいい」という理不尽な理由を悪びれもせず言い放つ上司の姿を目の当たりにし、入社1年未満であったが転職を意識することになった。
転機
ネット検索でたまたま見つけた「早期離職緊急度診断チガウミカタ」を受けてみた。緊急度はLevel.4だった。「こんな簡単な質問だけで何がわかるのか?」という疑問を感じたが、20代の転職に特化しているエージェントで未経験でも応募できる求人が多数あるということなので、「早期離職者でも応募できる求人はあるのか?」「あるとすればどんな求人があるのか?」そんなことを確認するだけでもいいやと考え、転職相談に申し込んだ。アドバイザーとの面談はWebで受けることが出来た。事前に送られてきたアンケートで詳細については回答していたので、自分の経歴や希望などは面談前に把握されていたので面談は予想以上にスムーズに進んだ。「日本の就活は、ある意味すごく歪(いびつ)で閉鎖的なので、第二新卒を募集する企業は1度目の早期離職には寛大ですから心配はいりませんよ」という言葉がすごく心強く感じたとNさんはいう。求人紹介に関しては、応募可能な求人をドサッと渡されるのかと想像していたがそうではなくたった3社だけ紹介された。3社しかないのかと不安に思ったがそうではなく、これまでも経歴や退職を決意した理由、そして今後の希望などを考慮した上でマッチする確率が高いと思われる求人を3社厳選して、1社1社丁寧に説明を受けた。
その後
いま、Nさんは紹介された企業の中の1社であるU社で働いている。自分の希望に合致した「将来性のある分野」「職場の人間関係がいい」「配属先が事前に明確」といった点もさることながら、20代の転職相談所を通じて入社した先輩社員が複数いて皆やりがいを持って働いているというのも大きな決め手になった。「正直言って、前職に比べ世の中的な知名度や企業規模は多少見劣りはしますが(笑)、そんなことよりも大事なのは日々気持ちよく働けるかどうかでしょう。新卒の時はそんなこと考えもしなかったので、アドバイザーさんには的確な助言と求人を紹介いただいて感謝しています」と笑顔で話すNさんは、期待の若手としてイキイキと働いている。
NさんとWebで初めて面談した際には「バイタリティーあるパワフルな人」という印象を受けました。ただ、そんな人でも職場の環境や人間関係が上手くいかないと、ご自身のポテンシャルが発揮されず悶々とした日々を送ることになります。
新卒時の就活ではどうしても「どの業界でどの職種にするか?」という点を重視しがちですが、それと同じくらいに大事なのは「どんな人たちと何を目指して働くか?」ということ。
新卒の就活ではなかなかそこまでイメージできないものですが、Nさんのサポートではその点についてしっかり擦り合わせをしながら慎重に進めるよう心掛け、自信を持ってオススメ出来る求人をご紹介しました。持ち前のバイタリティーを発揮され活躍されることは間違いないと思います!
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