新卒就活に背を向けて
「自分の本音を押し殺して、マニュアル通りに受け答えする“就活”に息苦しさを感じていました」そう語るのは、新卒就活に背を向け、卒業と同時に就職することなくフリーターとなったKさん。
大学時代には、市場の動向と社会情勢の関係性などを学び、
マーケティング職に興味を持ち就活をスタートしたものの、右へ倣えで「目の前の面接」を攻略するために本音を隠しての就活に意義を見出せず早々と離脱してしまった。
卒業後は地元に戻り、馴染みの居酒屋や雑貨屋でアルバイトをして過ごす毎日。アルバイト生活は決して楽なものではなかったが、様々な人と触れ合う日々にそれなりにやりがいを感じていたという。
既卒就職で
まさかのつまづき、、
しかし、将来のことを考えると、「居心地がいいからと言って本当にこのままでいいのだろうか?」「今は良いとしても30歳になった時に自分はどうなっているのだろうか?」と漠然とした不安が常に頭をよぎる。 地元の友人や知り合いは就職を転機に地元を離れ、東京や大阪といった大都市へと旅立っていく。なんだか自分だけが取り残されていくような気がしてならなかった。
「自分もいつまでもこのままではいけない。もう一度挑戦しよう!」 こうして、Kさんは上京し既卒者として就職活動を再開。とあるエージェントサービスに登録した。すぐに「就労支援」を手がける(という)企業からスカウトメールが届き、興味を持ち応募したところトントン拍子に選考が進み内定を獲得した。 「就労支援で社会の役に立つのもいいかもしれない」と入社を承諾したものの、入社後、実際の仕事内容は求人票に書かれていたものとは全く違うものだった。なんと、就労支援を行うはずだったKさん自身が携帯ショップに販売員として派遣されることになったのだ。
「こんなはずじゃなかった…」
「なぜ、こうなった…」
もちろん、会社にも話が違うと掛け合ったが「まずは何でも経験しないと就労支援なんてできないから」というピントのずれた回答でお茶を濁されるだけ。
「新卒就職せず既卒として就職し、その会社を短期間で離職した場合、果たして次の就職は可能なのだろうか?」そんな風に一人思い悩む日を過ごしたが、ある日、何気なくスマホをいじっていると偶然「早期離職緊急度診断 チガウミカタ」を見つけ診断をしてみると緊急度5(最高レベル)の結果になったのをキッカケに転職を決意することになった。
エージェントへの不信感
転職を決意したものの、エージェントサービスを利用し、またロクでもない求人を押しつけられるのではないか?という不安があった。診断コンテンツを運営する「20代の転職相談所」の口コミなどを慎重に調べ、「ここなら安心できるかも」と判断し転職相談に申し込んだ。 「評判はいいみたいだけど、早期離職の自分でもサポートしてもらえるんだろうか?」「どんな求人があるんだろう?」「せっかく採用されたのに、すぐに辞めてしまうなんて…とあきれられたりしないだろうか?」と面談当日までは不安だったというKさん。
WEB面談ではこれまでの経緯を正直に話した。担当アドバイザーは早期離職者の現状について詳しく解説してくれた。 「世の中には想像以上に“就活詐欺”と言わざるを得ないひどい会社が存在するんですよ」「エージェントの中にも求職者を押し込むことしか考えていないヒドイ会社が存在します」。 そして、「企業の人事担当者も、そんなひどい企業やエージェントがあるのは承知されているので、そういうケースにおいて早期離職されたのであれば仕方のないことだと寛容なので心配はいりません」とも言われ、漠然とした不安も払しょくされた。
漠然としたこだわりよりも
大切なこと
担当アドバイザーから、希望や適性を丁寧にヒアリングされたうえで、いくつかの求人を紹介された。 新卒就活では、漠然とマーケティングに興味があったものの、アドバイザーとの対話の中で、自分の好きなものや身近にあるものだけで選社軸を決めるのではなく、今後の将来性や未経験者を育成する風土なども重視する必要があることにも気づいたKさんは、官公庁や金融機関の各種サーバー・ネットワーク・データベースの構築、運用、維持管理をしているIT企業N社に興味を持った。 大学在学中から読書をする、文章を書くなど、一つの物事にコツコツ取り組む作業が得意で好奇心が強いという自覚もあり、新しい技術や知識を常に取り入れて成長していきたいという思いから、ITエンジニアを目指すことにしたのだ。 N社の面接では、社長にも同席いただき、会社のビジョンや仕事内容、未経験者を育成する風土などについても詳しく説明を受けた。そんな社長の人柄にも魅了され、N社への入社を決めたKさんは、ITエンジニアとしてメキメキと力をつけ日々奮闘の毎日を過ごしている。 新卒就活でつまづいても、早期離職に遭遇しても、やる気と意欲さえあれば何度でもやり直しはできるのです。
「読書や文章を書くことが好きで、穏やかな性格で思慮深い方」というのがKさんの第一印象でした。大学でマーケティングを専攻し、卒業論文では若年層の読書推進について深く考察するなど、知的好奇心と探求心旺盛な一面も持ち合わせています。既卒になったり前職で大変な目に遭われた中でも、前を向いて果敢に成長していこうという姿勢にも好感が持てました。
仕事選びでは「外から見た漠然としたイメージ」で希望職種を限定される方も多く、Kさんも当初はエンジニアという選択肢をお持ちではありませんでした。しかし、第三者との対話の中で適性や適職を一緒に探り当てる中で、Kさんも、自分の選択肢にはなかったITエンジニアという仕事を知ることに繋がりました。大学時代に培った論理的思考力や、読書好きな学習意欲・好奇心は、ITエンジニアの仕事にも必ず活かせるはずです。
既卒になり、その後早期離職を経験され、結果的には遠回りした就職となりましたが、Kさんと二人三脚で探り当てたN社で活躍されると確信しています!
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