人工知能(AI)の発達はめざましく、いずれ人間の能力を超え、仕事の大半を人工知能が行うとも予想されています。AIの進化により無くなる仕事と、AIに取って代わられない、人ならではの能力を生かせる業界とは何でしょうか。
目次
AIの進化によって人間の仕事は奪われる?
人工知能(AI)の発達により、既にAIの能力が人間の頭脳を超える分野が出現しています。現に囲碁や将棋、チェスなどの思考力を要求されるゲームでは、AIが人間より強いという現象が起こっています。
投資の領域でも、トレーダーに替わってAIが売買を行っている会社もあります。AIは人間の生活を便利にしてくれますが、同時に仕事を奪い合うライバルになるのかもしれないのです。
AIに仕事を奪われるとは
実際にAIに仕事を奪われるとは、どういったことを指すのでしょうか。例えば金融業界では、事務処理でAIを導入し、事務人員の削減を図っている銀行もあります。人間が手作業で行っていたような処理も、AIに任せることで、より速く正確な業務を行えるようになるのです。
AIを導入すれば、業務の効率化を図れるだけでなく、人件費の削減にも繋がります。そうなると人間は働く場所を失い、希望する職に就くことも難しくなるでしょう。
AIに仕事を奪われてしまう職種とは
では実際に人工知能(AI)に仕事を奪われてしまう業界や職種にはどのようなものがあるでしょうか。長く働くことを考えるのであれば、できるだけAIに取って代わられない、つまりAIでは人間に追いつけない職種や職業を選ばなくてはいけません。
ルーチンワークはAIが最も得意とする分野
まず人工知能の影響で無くなることが予測されているのは、データ入力やオペレーター、事務や経理などのルーチンワークやそれに近い職種です。同じ内容のことを同じクオリティでこなすことは、人間よりも疲労や思考のブレがないAIが最も得意とするところです。
高度な判断を要する仕事でもAIに取って代わられることも
一方でルーチンワークではなく、高度な判断力を要する仕事でも安泰なわけではありません。
銀行の融資担当、保険の審査担当、税務申告など一定の決まりに従って判断を下す仕事も、AIに取って代わられる可能性があります。これらの仕事を人間が行った場合、個人の判断指向が結果に影響することがあります。個人の意思を介在させるよりも、AIに粛々と判断させたほうが、公平な結果になるという見方もあります。
同じように、法律に則って粛々と判決を下す裁判官などもAIに取って代わられるかもしれません。
AIが発達しても無くならない仕事とは
ではAIでは人間に取って代わることができない業界や仕事には一体どのようなものがあるのでしょうか。
それは、抽象的なものを具体的な形にする「創造性が必要な仕事」や、高いコミュニケーション能力が求められる「対人能力が必要な仕事」です。
創造性が必要な仕事とは?
創造性のある仕事といえば、作家、音楽家、歌手、俳優などです。これらの仕事においては、AIが人間と同等の能力を発揮できるものとは捉えられていません。
人工知能では生み出せない、人間ならではのビジネスアイデアを生み出す仕事も該当します。ただし記者などは最近AIで定型記事を書くテストなどが行われているので、一部の仕事が失われるかもしれません。取材や記事企画を担当する編集者ならば、今後も必要とされる職種になるでしょう。
対人能力が必要な仕事とは?
対人能力が求められる仕事とは、教師や弁護士など対話の中から問題解決を図っていく仕事です。優秀な販売員や営業マンも、対人能力が必要とされる仕事に該当するでしょう。
相手の感情を融和し目的を遂行する能力は、AIにはできない仕事の一つだと考えられています。その場において最適な考えを導き出し、感情や表情を持って伝えるのは、人間ならではの能力です。
人間がAIに勝るものとは、まさに「人の心を動かす」という点なのです。作家や俳優も、文章や演技で人の心を動かしますし、営業マンや教師も「人の心を動かす」という点においては変わらないでしょう。
転職先は数十年後の業界の姿も想像してから職種、業種を決める
定年が65歳になっている今、社会人として40年先も存在する業界を選ばなくてはいけないのです。ルーチンワークだけの仕事を選んでいては、いずれ人工知能(AI)に仕事を奪われ職を失うこともあるかもしれません。
人ならではのクリエイティブな仕事を探したり、コミュニケーション能力を身につけたりするなど、数十年後も自分が必要とされる人材になるか、志望する業種や職種が将来まで存在するのか見据えて仕事を決めましょう。
