どっちがお得?自己都合と会社都合退職による失業保険の違い
自己都合退職と会社都合退職ってどう違うの?
自己都合と会社都合退職の違いは、自分と会社どちらの働きかけによって生じたのかということ。自己都合退職とは、社員自身の事情によって自分で判断して退職することです。給与や待遇面での不満がある、他社からのヘッドハンティングを受けたなどの理由で退職をする場合は、自己都合退職となります。
一方で、会社都合退職とは、会社から社員に対して退職を働きかけるもの。社員が希望していなくても、辞めざるを得ない場合は会社都合退職となります。具体的な事例としては、次のようなものが挙げられます。
- 普通解雇
- 事業廃止
- 事業所の停止
- 倒産
- 退職勧奨
ちなみに、懲戒解雇も会社の働きかけによる退職ですが、社員自身の問題によって生じた懲戒事由による退職となるため、雇用保険上では会社都合退職として認められません。
このように、会社都合退職と自己都合退職では退職の理由が大きく異なるのです。
なお、会社都合や自己都合退職に該当しないケースというのも、少ないですが存在します。たとえば、互いの同意の上での契約満了や、定年を迎えたことによる退職については、自己都合とも会社都合ともならない退職になります。
自己都合退職による失業保険の支給要件
一般的に自己都合退職と会社都合退職のどちらが多いかというと、自己都合退職が圧倒的に多いです。ただし、自己都合退職の全員が失業保険をもらえるわけではありません。失業給付金を受けられる条件は、退職までの1年間に14日以上労働した月が6ヶ月以上あること。
通常、自己都合退職の場合、ハローワークに離職票を提出してから待機期間である7日に加えて3か月の期間が経過しないと、失業手当を受け取ることができません。
失業手当の支給日数は90~150日であり、これは失業保険の加入年数によって異なります。第二新卒者の場合、失業保険の加入日数は長くないことが予想されるため、原則として支給日数は90日であると考えておくとよいでしょう。ちなみに参考として、雇用保険の加入期間が10年までは90日、20年までは120日、20年以上は150日という区分で失業手当の支給日数が定められています。
会社都合退職による失業保険の支給要件
雇用保険における会社都合退職のメリットとしては、自己都合退職と比較して失業手当の支給に大きな優遇が発生するということです。具体的な優遇としては、失業手当の早期支給、そして給付日数の延長です。
会社都合退職の場合は、離職票を提出してから待機期間である7日間に加えて、1か月の期間が経過すれば失業手当の支給が始まります。退職後の転職活動において、失業手当の支給が2か月も早まるとことは非常に大きなメリットです。
また、失業手当の支給日数は、90~330日と最大2倍以上の長さが設定されています。じっくりと次の会社を探したいのであれば、会社都合退職のほうが資金面で優位に立つことができるでしょう。
なお、失業保険に直接関係するものではありませんが、会社都合退職の場合、解雇予告手当が受け取れるケースもあります。
自己都合退職に変えられてしまった場合は?企業によっては、周囲への体裁のために、会社都合退職を出したくないと考えるケースもあります。また、助成金を受け取っている場合は、会社都合退職者が出ると支給停止されることがあるので、それを避けるために自己都合退職とさせることがあります。
本来、会社都合退職の場合は、退職届や退職願を出す必要がありません。会社都合退職であるにも関わらず、退職届や退職願の提出を求められた場合は、毅然とした態度で提出を断るようにしましょう。
万が一、自己都合退職と記載されていたとしても、これらの証拠を持ってハローワークで相談すれば、会社都合退職に変えてもらえることが多いです。あきらめるのではなく、まずはハローワークなどで相談をしてみましょう。
会社都合である場合はしっかりと対応をしてもらおう
雇用保険において、会社都合退職と自己都合退職では、失業保険支給までの期間や給付日数などに大きな差があります。そのため、会社都合の退職であれば、企業にしっかりと会社都合であると離職票に記録してもらいましょう。万が一、自己都合退職となってしまった場合は、ハローワークに相談して適切に対応してもらうことが大切です。
Point.1選べる面談コース
「転職活動の悩みを相談したい」「とりあえず情報収集から始めたい」という方でも、気軽にお申し込みいただける最短15分の面談コースもご用意しております。Web・電話でも面談可能ですので面談予約フォームからお選びください。
Point.2求人の詳細が聞ける
Web上ではわからない求人の詳細をキャリアアドバイザーがご説明いたします。ご希望であればヒアリングの上、類似求人もあわせてご紹介させていただきます。
Point.3書類選考通過率が高い
あなたに合った求人のみを厳選してご紹介させていただくため、書類選考の通過率が高いことにも定評があります。
Point.4しっかりと選考サポート
書類選考や面接対策などもきめ細やかにサポートいたします。弊社経由で入社実績のある企業の場合は、過去の選考で出題されたテストや質問などのデータを基に選考対策をさせていただきます。
\簡単1分・無料会員登録/アドバイザーに無料で相談してみる
この記事を書いたのは…20代の転職相談所
輝ける30代を目指すあなたの選択をサポートする転職支援サイトです。「20代の若手を中途採用したい!」そんな正社員限定求人が5,000件以上。あなたに合った「20代の転職」を本気で応援します!
- 第二新卒の転職について詳しく知る「第二新卒」とは?転職を成功させるための2つの対策
- どの枠で応募したらいいのかわからない第二新卒と既卒。応募は新卒採用枠?中途採用枠?
- 第二新卒の面接って新卒とは違う!?第二新卒者の面接対策
- それって転職のタイミング?仕事辞めたい…よくある理由8つと対策、第二新卒が知るべき退職&転職ステップ
- 仕事の辞め方から転職すべきか知りたい人も早期離職の転職相談会 | 20代の転職相談所
- 第二新卒を募集してる会社ってどんなところがあるの?第二新卒・20代の求人をみる