キャリアアップを目指す！第二新卒者の就活メソッド

「一度入社したら、定年まで勤めあげるのが当然」という風潮は、すでに古いものになりつつあるといえるでしょう。「第二新卒」という言葉が生まれた昨今、新卒入社後3年以内の転職は珍しいものではなくなりました。

そこで、第二新卒者を採用する企業のニーズを知り、効果的なアピールをするためのポイントについて考えてみたいと思います。

市場調査から見えてくる企業ニーズ

厚生労働省「平成25年若年者雇用実態調査の概況」によると、中途採用では「業務に役立つ職業経験・訓練経験」や「業務に役立つ専門知識や技能（資格・免許や語学力）」が重視されていることがわかります。

新入社員研修で学ぶような基本的なビジネスマナーを知っていることや、一度は社会人として働いた経験があることが評価につながっていると言えるでしょう。

また、リクルート研究所によると、2018年3月に卒業予定の大卒求人倍率は1.78倍となっており、新卒採用者だけでは必要な人材を確保できない企業も多くあると予想できます。

さらに、新卒入社後3年以内の転職が珍しくなくなったということは、新卒入社の若手社員を失う企業が増えているということでもあります。

これらのことから、単純に若手社員が不足しているために第二新卒者の採用を希望する企業も多いと考えられるのです。

第二新卒の強みを活かすアピール方法とは

第二新卒者の採用には、「若手社員の補充」「社会人として働いた経験のある社員の採用」という2つのねらいがあるため、これらのねらいを意識したアピールが有効です。

若手新入社員に求められる「フレッシュさ」「柔軟さ」「やる気」をアピール

新卒で入社する社員には、中途採用の社員や中堅社員にはないフレッシュさや、ほかの会社の色に染まっていない柔軟さ、新しい仕事に対するやる気といった強みがあります。

第二新卒者も、「この企業で成長していきたい」という前向きな意欲や若さをアピールすることで好感を与えられます。

これまでの社会人経験で培った経験をアピール

第二新卒者と新卒者の一番の違いは社会人経験の有無です。アルバイトやインターンなどでしか社会人としての経験がない新卒者とは異なり、第二新卒者には短期間であっても現場で働き培った経験があるはず。

社会人として何を学んできたか、どういった成果を上げてきたのかを伝えることで、採用後の働きぶりを想像してもらいやすくなります。

社会人経験を踏まえた応募理由や思い入れをアピール

面接では、「なぜ、この会社や職種に応募しようと思ったのか」を伝える必要があります。第二新卒者の場合は、「社会人経験を踏まえたうえで、なぜそのような判断をしたのか」という点に重点を置いて説明をするのがおすすめです。

経験を踏まえたうえで述べる志望理由は、しっかり現実を見据えたうえでの発言となるため、強い説得力が期待できます。

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第二新卒ならではの注意点

第二新卒だからこそ気を付けなければならない点もあります。最も重要なのは、「一度会社をやめている」という事実をどのように話すかということ。

面接では、退職理由をネガティブな語り口で話さないことが大切です。

給与が低かった、残業が嫌だった、周りの人となじめなかったなどの転職理由を避け、「すぐやめてしまうのでは？」と思われないような、前向きな発言を心がけましょう。

以下に例を挙げますので、参考にしてみてください。

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例）「前職では企画部を希望したものの営業部に配属されました。貴重な経験を積め、コミュニケーション能力の向上に役立ちましたが、やはり企画にかかわる仕事をあきらめられず転職を決意しました。前職で培った人との対話スキルを活かして、クライアントの望みを叶えられる企画開発をしていきたいと考えています」

まとめ

第二新卒者の求人を行っている企業にとっては、「第二新卒であること」はデメリットにはなりません。

ネガティブに考えることなく、転職に至った理由とその会社を志望する動機、その会社に入社してどのように活躍していきたいかというビジョンをしっかり持って転職活動に挑みましょう。

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