第二新卒者の転職時期と退職のタイミングとは?事前準備や注意点もご紹介
第二新卒者の転職時期はいつが適しているのでしょう?第二新卒の転職活動についてご紹介します。新卒時とは異なり、大学のサポートを受けられなくてもご安心を!転職すべき時期や退職時期、事前準備をまとめました。
目次
第二新卒の転職タイミングは早いほうがよい!企業が第二新卒を求める理由
転職を決意されたのであれば、第二新卒のうちに転職をすべきでしょう。理由としては、近年の第二新卒を求める企業増加にあります。企業が第二新卒を求める背景をご紹介します。
20代の高い転職率
厚生労働省の調査によると、近年、正社員を含む20代の転職率は高い状況にあります。とくに25~29歳、第二新卒にあたる年齢の転職率は他の年齢と比べ最高値を示すほどです。具体的な転職率は以下の通りです。
性別 | 男 | 女 |
---|---|---|
転職率 | 15.9% | 23.2% |
出典:厚生労働省「平成29年 雇用動向調査結果」より
男女ともに15%を越えていることがわかります。とくに女性は5人1人以上が転職しているという状況。会社を退職し別の企業へと転職する若者が多いため、企業は退職した分の人材を求める傾向があるのです。
新卒にはない社会人経験
退職した人材の代わりとなる若年層を求める企業が多いことをご紹介しましたが、選考の際、社会人経験がある人材が重宝されます。
なぜなら、第二新卒は実務経験を積んでおり、基本的なビジネスマナーや業務への姿勢を身についているから。企業からすれば、新卒や社会人経験のない応募者に比べ、戦力として期待できる第二新卒はありがたい存在なのです。
第二新卒が転職活動を始めるべき時期は、1月と7月!
第二新卒者が転職活動すべき具体的な時期は、ずばり1月から3月と、7月から9月です。つまり、転職活動は1月と7月に始めることが理想。2つの時期がおすすめである理由を解説します。
1月から3月
1月から3月に転職活動をすると、4月入社の新卒者と同時期の入社が可能になります。年度の切り替わりで求人を出している企業が多く、転職活動に適した時期と言えます。
また、研修やフォロー体制が整っている時期であるため、手厚いサポートを受けることができます。同期が多く社内で人間関係を構築しやすいというメリットも感じられるでしょう。
7月から9月
一方、7月から9月に転職活動をすると、多くの場合、10月入社になります。春ほどではありませんが、秋に人事異動がある会社は多いため、人材募集がかかりやすく、転職しやすい時期。
また、異動がまったくない時期に入社するよりは、ある程度動きのある時期に転職したほうが、配属先になじみやすいでしょう。
希望している企業や業界の臨時募集は例外
春入社が原則の新卒採用とは異なり、第二新卒者については随時求人募集を行っている企業も多数あります。希望する業界や企業の動向をこまめにチェックしておくことが大切です。
とくに、目指す業界や企業が決まっている場合は、魅力的な求人が出たときこそ、転職に向けて動き始める絶好の機会だと言えるでしょう。
第二新卒の転職では退職のタイミングも考慮しよう
第二新卒での転職を考える際の大きなポイントのひとつに、「退職してから就活をするのか」、「在職中に就活をするのか」ということがあります。
退職してから転職活動を行う場合は、退職から次の就職までの間に無職の期間が発生します。そのため、失業保険を受け取れる時期での退職がおすすめです。失業保険には退職理由に応じた受給条件があり、自己都合退職の場合は前職で12か月以上の雇用保険被保険者期間がなくてはなりません。せっかくの手当を受給するためにも、12か月を超えてから退職時期を検討しましょう!
自己都合での退職の場合、失業保険受給は7日間の待機期間を経て失業保険の受給が開始します。3か月後で次の就職が決まった場合は、再就職手当を受け取れることも覚えておきましょう。
一方、在職中に転職活動を行う場合は、転職先への入社以前に勤め先での引き継ぎを済ませて退社できるようにスケジュールを調整する必要があります。
即日入社を希望する企業への転職はできないため、注意が必要です。
転職活動前にチェック!転職活動に必要な準備
実際の応募や面接といった転職活動を進める前に、まずは、しかるべき準備を行っておく必要があります。その場しのぎの転職活動をして後悔することがないよう、以下の準備を行いましょう。
1. 業界研究
希望する業界に属する主要企業をまとめ、それぞれの業績や具体的な業務内容、雇用状況などをチェックしてみましょう。あわせて、業界全体の景気動向も調べます。
業界の過去と現在を知っておくことは、自分がこれから、業界内でどのような活躍をしていくつもりなのかを考えるうえで非常に重要です。
業界研究は、転職先を決めるだけでなく、面接で話す志望動機を考える際にも役立つので、しっかりと行いましょう。
2. 自己分析
自己分析とは、自分の内面を見つめなおすことです。これまでの人生で選んできた道筋をたどりながら、いつ、どんな気持ちで進路を選択してきたのか思い出してみてください。
その過程で、自分の強みや得意なこと、苦手なこと、弱い部分などが見えてくるはずです。自身の特徴を知り、自己PRに役立てる工程は、就職活動では必須。
自己分析は、頭の中でぼんやりと考えるだけでなく、実際に紙へ書きだして行いましょう。
3. 業務の引き継ぎや退職のタイミングを検討する
退職のタイミングは、転職活動前に決めておくべきことです。勢いで辞めずに、計画的に行動しましょう。退職のタイミングに関しては、あとで詳しく説明しますので参考にしてください。
退職後に転職活動をする場合は、仕事の引き継ぎが必要になります。スムーズに退職するためにも、現職の仕事をおろそかにしないようにしましょう。
第二新卒の転職活動、知っておくべき注意点
第二新卒の転職活動において、注意しなければならない点があります。前職の退職理由の分析と志望する企業への入社動機に矛盾がないかどうか、入念に確認しておきましょう。第二新卒を求める企業はたくさんありますが、短期間で退職をしていることに対しては当然懸念も抱いています。前職をなぜ退職し、どのような経緯で入社を希望しているのか、論理的に伝えましょう。自身の失敗や弱点が退職理由の場合でも、原因究明と改善努力の過程を示すことで、好印象を与えることができるはずです。
第二新卒の転職は時期を見極め、事前準備も忘れずに!
第二新卒者の転職に適した時期や退職のタイミング、注意点をご紹介しました。求人が多いのは春や秋ですが、無理にそれに合わせるのではなく、自分の状況や希望する企業の動向に応じて動くようにしましょう。
スムーズに転職するためには、事前に希望する業界の景気動向や雇用状況を調べておく準備も大切です。転職活動の準備や退職も視野に入れ、計画的に転職活動をすすめてくださいね。
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